NPO法人 緑区子どもサポートセンター

  「子どもの笑顔がいっぱいの スマイルグリーンシティ!」


                    


今年で3回目の開催となる「こどものまちースマイルグリーンシティ」が
6月14日(土)〜15日(日)土気の駅前・あすみが丘バーズモールで開催されました。
楽しかったコアスタッフ会議!
 開催までの話し合いや準備をするのはあそび塾の5年生以上の子どもたちです。
昨年コアスタッフを経験した子もいますが、今年初めてコアスタッフを経験する子たちが中心となりました。
けれど、4月に開催した「逃走中」(3月の企画でしたが、雨天で延期)で
自分の思ったことを自由に言い合う雰囲気ができていたせいか、たくさんの意見が出ました。
大胆なルールの改革!お店は倒産しないかな?
 話し合いで今年一番のルール変更は「銀行ではなく、お店でお給料をもらうようにする」 ということでした。
お店でもらった方が働いた気がするということです・・・・
ということは、お店の商品が売れないとお給料が払えず倒産!!
と大人はすごく心配ですが、子どもたちは開店資金が4000スマイルあれば大丈夫!と自信満々です。
しかも、よく働いた人には店長がボーナスを払うとか・・・
大人は絶対無理だと思いながらも、店長の判断に任せることになりました。
子どもの発想は自由でやさしいね!
 昨年の反省で幼児は大人同伴で参加するため、大人の参加 が非常に多かったということがありました。
「幼児にお仕事は無理。」と私たちは判断しましたが、「最初に500スマイルおこづかいをあげて、
お絵かきとか簡単なお仕事を用意してあげればいいんじゃない。」とあっさり結論が出ました。
「幼稚園の子が描いた絵は、どこかにはってあげようよ。」
子どもたちの発想は自由で優しくて本当にすごいな〜と思うことばかりでした。
 女の子が多いためか、これまでの経験があるためか準備の仕事の早いこと。
ちゃっちゃと市民カードや看板作りを仕上げていきます。
今年中学生になったかkちゃんは射的やヨーヨー釣りの店長さんですが、
インターネットでお店に必要な道具などを調べ、
「明日から楽天が安売りになるから、明日注文するね。」と細かい計画書を見せてくれました。
射的用鉄砲の商品番号なども調べてあるしっかりした計画書はさすが中学生。
その成長ぶりに感激しました。



ピッカピカの晴天!スマイルグリーンシティがはじまります!
 6月の開催は天候が一番の心配でしたが、前週の大雨が嘘のようなぴっかぴかの青空が朝から広がっていました。
yくんの司会でオープニングが進み、tちゃんの「これからスマイルグリーンシティがはじまります!」
という大きな声の開会宣言とテープカットで「こどものまち」がスタートしました。
オープン前から長い行列が・・
 こどものまちのオープンは10時ですが、すでに9時前から受付前に長い行列ができていました。
「俺さ、8時○○分の東金行の電車で来たんだ!」などの声も聞こえます。
去年のお金(スマイル)を握りしめている子もいました。
(去年のお金は半額分を今年の通貨と交換できます)
1年前のボロボロのお金を大事にとっておいてくれたんだと思うと、3回続けてきた意味も改めて感じました。
「去年みたいに、銀行でお給料を払う方がいいな。」という子もいました。
お金製造が銀行の主な仕事になってしまいましたが、お金を数えて支払うほうが楽しいらしく、
幼児が来るとみんな先を争って500スマイルのおこづかいを渡そうとしていました。
倒産するお店が続出かと思いきや・・・
 午前中は働きたい人が多く食べ物やお店はお客さん不足の状態でしたが、
お昼頃からはどのお店も大盛況!従業員のお給料が払えず銀行に泣きついてくるお店が続出かと想像していましたが、
準備していた2日分の材料がなくなってしまうお店も多く、どのお店にも長い行列ができていました。
hくんが店長を務める『ワッフル屋さん』は2日間で600食を売り切ったとか・・・・すご〜い!
mちゃんの『かき氷屋さん』も暑〜い2日間、大人気でした。
ミサンガのブースにはいつもミサンガ職人があふれていました。





お仕事の予約制―新しい試みも・・
 今回『カフェ』のお店だけは、お仕事の予約制という新しい試みに挑戦しました。
sちゃんの提案です。
職安を通さずに事前に○○時○○分から○○分まで働きます!とあらかじめ仕事を予約しておくというものです。
ちょっと ディズニーランドのファストパスみたいな感じかな?
予定の人が来なかったりということもあったようですが、おおむねスムーズにできたようです。
全店がこのような形になると入場制限(予約制)など難しい面もありますが、
sちゃんの『カフェ』のお店への強い強い思いが感じられ、実現しました。
 遊びの中で自由に発想して考えて、頑張って準備する。
勿論実現しないこともあるし、自分の意見を友達から否定されることもある。
でも、遊びなんだから何度失敗してもいいし、時間がかかってもいい。
そして、そんな時間を付き合ってくれる大人や青年がいることで、
人への信頼を育んでくれればと思います。
小学生が中心のコアスタッフなので、
できることも限られていますが自分の思ったことを言い合える関係づくりはできつつあるように見えます。
コアスタッフさん本当にお疲れ様でした。
 子どもの参加者はのべ873名。子どもの笑顔と元気な声であふれていた2日間でした。