NPO法人 緑区子どもサポートセンター

  「木工で素敵なアイテムを!」


                    


5月6日のあそび塾は、誉田公民館で木工のおもちゃ作りをしました。
講師は、アトリエそうわーくすの奥津知子さん、輝久さんにお願いしました。
それぞれ、「ともちゃん、てるちゃん」と呼んでください、とのこと。



さて、今日はいったいどんなおもちゃを作るのでしょう?
木工って、釘とかトンカチとか使うのでしょうか?
興味わくわくのみんなの前に、1人づつの材料が用意されています。
どうやら今日は、みんなも小さかった頃に乗ったこともあるかもしれない、
三輪車の足で蹴って進むタイプのおもちゃのようです。楽しそうだけど難しくないかな?
てるちゃんが、最初に一通りの作り方、手順を黒板に図を書いて、説明してくれました。
つまり、一つ一つの木片=パーツをドライバーとネジを使って、組み立てて行くという事らしいです。



木片は「スプルース」という木材だそうで、同じように見えてもちょっとづつ違う箇所に使うパーツなので、
間違えないように気をつけて、という事でした。
最初に木片にざっとやすりをかけてから、いよいよ組み立て開始です。
まずは三輪車の車の部分=キャスターを取り付けます。
キャスターは2種類あって、一つは多方向に回る大きめのキャスター、これは前輪になります。
あと二つある小さめのキャスターは片方にしか回りませんので後輪になります。
木片にキャスターをちょうど良い位置に置いてネジを刺し、
ドライバーで締めていく、という行程がこのあともたくさん出てくるのですが、
ネジを真っ直ぐに入れるという事が意外に難しいんですね。
しかも、結構な力が要りますので、みんなこの日はあまりお喋りも出ず、真剣に取り組んでいました。




でも、難しかった所に苦労の末にピタッと木片が収まったときは、達成感がありますね。
一つ一つ、大変だけど諦めずにコツコツと作業していけば、必ず形のあるものが出来上がる、
というのが、多分ものづくりの一番の楽しさなんだろうなあ、と全く素人の私にも感じられました。
キャスターをつけ終わったら、長い板、短い板、穴がたくさん開いてる方、開いてない方、など、
それぞれの木片を良く見て、ネジを入れる場所、方向を教わり、一つずつ丁寧に組み合わせていきます。
一箇所、ネジを斜めに入れて接続させる所が一番難しかったようで、
思ったところにネジが顔を出してくれないので、
てるちゃんにSOSを出し、一回ネジを引き抜いてやり直し、という子もいましたが、
みんな途中で投げ出すことなく、多少は大人に手伝ってもらった子もいましたが、頑張って作業を続けていました。
また、だんだんと形が三輪車のそれらしくなって行き、
これは乗る所、これはハンドル、これは連結の穴だ、とわかってくるといよいよ期待に胸が膨らみますが、
時計を見ると 予定の解散時間も近づいており、子ども達もちょっと疲れが・・
と思った頃にお母様、お父様のお迎えがポツポツといらっしゃいました。
「わーっ、すごいの作ってるね!」とお母さんに褒められると、
また俄然やる気スイッチが入る子もいたり、
最後の仕上げはちょっと手伝ってもらったりしながら、
予定の時間は多少オーバーしてしまいましたが、無事、全員が三輪車を作り終えることが出来ました。
出来上がった三輪車は、後ろの穴にもう一台のハンドルの所を連結することが出来ます。
お友達の三輪車と連結して遊んでも、一台で自由に乗り回しても、どちらでも楽しく遊べますが、
くれぐれもお家に帰ってから遊ぶときは、本物の車に気をつけて遊んでくださいね。
また、お家の中で乗るときはお家の方の許可をもらってから遊んでね。
早速その場で、連結して乗ってみたり、弟を乗せてあげたり、大人も童心に帰って乗ってみたくなる、
楽しい木工おもちゃ作りの一日でした。




これからは来月のこどものまちに向けて、
保護者の方にもたくさんのご協力をお願いすると思いますが、
どうか宜しくお願いいたします


(記 大多和)
(講師2名、参加子ども13名、スタッフ4名)