NPO法人 緑区子どもサポートセンター

  「子ども企画・逃走中」への道


                     (昭和の森にて計画)


「逃走中」をやりたいな!
1月19日あそび塾の終了後、子どもたちを集め3月の子ども企画で何をするか聞いてみました。
これまで、『お化け屋敷』『夏祭り』『秘密の基地づくり』『豆まきと恵方巻き作り』などをやったことや、
今日は早くに帰ったp琴乃ちゃんはクッキー作りをやりたいって言っていたことを話すと、
まず、ゆうすけくんが口火を切りました。
「あそび塾はさ、男子が少ないんだから絶対男の子が面白いことをやりたいよ!」
ゆうきくんが加勢します。「そうだよ!料理なんか絶対やだ!」
「火を起こして、かまどで料理作るのはどう?」「それでも絶対やだ!」
男の子二人の決意は固いようです。
「3月はまで寒いから体育館とか室内がいいな、、、。」
「僕は花粉症なんだから、昭和の森なんかじゃ何にもできないよ!」
いろいろな意見が出た後、ゆうきくんがぽつりと「逃走中がやりたいな。」と言いました。
くるみちゃんの目がきらりと光り、ぐぐっと身をのり出てきました。
私は「逃走中」という番組を見たことがなかったので、子どもたちが次々と内容を説明してくれます。
見たことがないのでなんだかよくわからないけど、とにかく何かおもしろそう!
子どもたちの顔がとにかくわくわくしているのが、伝わってきました。
「体育館じゃ、ただの鬼ごっこになっちゃうよ。」
「昭和の森なら隠れるとこがあるんじゃない?」花粉症の心配はなくなったようです。
「でも、逃走中は携帯に指令が来るんだよね。」
どうやって、指令を受けとるかが問題になりました。
「指令の紙を受けとって、決められた時間になったら開くとか…」
「でも約束を守らないで見ちゃう子がいるとなあ・・」
みんなからいろいろなアイディアがだされました。
  ○3月になったら昭和の森に下見に行き、逃げる範囲を決める。
  ○どうやって指令を受け取るか、アイディアを考えてくる。
  ○2月のあそび塾「こまのたけちゃんと遊ぼう!」の後、話し合いをする。
ということを決めて、解散となりました。
終了後もさよちゃんが「安藤さん!」と駆け寄ってきて、
指令を出すアイディアをいろいろ話してくれました。
前日が静岡での公演だった「こまのたけちゃん」から東名高速で全く動けず、
戻れないと連絡があり急遽あそび塾は中止になってしまいました。
みんなの気持ちがしぼんでしまわないか、ちょっと心配。
3月9日、逃走中本番に向けて、昭和の森の下見です。
久しぶりに訪れた昭和の森は随分すっきりとしていました。
うっそうとしていた杉の木は、間伐整備がされすっきりとしています。

すっきりした分思ったよりも森の中に隠れても結構みつかってしまいそう!
めいちゃんに「安藤さんの白いオーバーすぐわかるよ!」と言われました。
当日は木陰で目立たない色の服装で参加することが大事ですね。
ユース前広場から階段を下り、池の先まで歩きます。
池の側の一直線の道を歩きながら、ここでハンターに見つかったらぜったいつかまっちゃうよ!
とみんなの顔がこわばります。

その先の竹林までを範囲に決めました。
そして、竹林の中のあずまやが牢屋と決定しました。
牢屋が端っこすぎないかな・・という大人の意見は却下。
すぐ近くにトイレも水道もあることが良いようです。
山を登りお花見広場にも行きましたが、ここはなし。
大人は階段や坂を上るたびにゼーゼーいっていましたが、子どもたちは身軽です。
これなら当日も大丈夫。菖蒲の湿地までを範囲としましたが、
アスレチックまで範囲に入れようという意見も根強く、
「じゃあ、ミッションをクリアしたら範囲が広がるっていうのはどう?」という意見にみんな納得。
子どもってすごいなぁ!
キャンプ場に戻り、地図をもとにもう一度逃げる範囲をみんなで確認。
携帯を持たない子どもたちがどうやって指令を受け取るかについて話し合いました。
大人のアイディアはあえなく却下。
誰かがどんどん決めるのではなく、みんなが自分の考えを自由に言っている雰囲気がいいね。
 逃げ切った子へのご褒美は「図書カードとか商品券なんてダメかな・・?」
こればっかりは「そんな予算はない!」と大人が主張しました。
当日をお楽しみに!



決まったこと
決まった時刻になったら、ミッションを見に行く。見に行かないと逃げる範囲が狭くなる。
宝箱の中にアイテムのクラッカーやカラーボールがある。
ハンターは1分間動けなくなる。
2時間逃げ切ったら、褒美のお菓子が貰える
つかまった人を助けるミッションもある。