NPO法人 緑区子どもサポートセンター

  リコーダで楽しい音楽会


                     (あすみが丘プラザにて 2014年1月19日)


平成26年のあそび塾は、1月19日(日)あすみが丘プラザにて音楽会で始まりました。
音楽会とは言っても堅苦しいものでは全くなく、「お器楽隊」(気軽に音楽を楽しんでね!)
というグループのリコーダーアンサンブルでした。
 参加者はあそび塾12名、兄弟参加1名、一般参加4名の計17名。
他にもガールスカウトのリーダーや保護者の方も含めると、とても大勢の方々に足を運んでいただきました。
 「お器楽隊」の皆さんはお母さん奏者7人のメンバーで構成されています。
子どもを通して知り合った主婦仲間で、2009年に結成されたそうです。
リコーダーという子どもの頃に誰でも吹いたことのある楽器で音楽を楽しみながら、
日々、精進なさっているグループです。
代表の朝本佐知子さんが、軽妙なお喋りで場を和ませながら進行してくださいました。
でも、実はとってもあがり症だそうで、内心はドキドキされていたそうです。

 さて1曲目はNHKのEテレでお馴染みの「ピタゴラスイッチのテーマ」。
ソプラノリコーダーよりもっと小さいリコーダーの演奏で、可愛らしい音でした。
その後も「大きな古時計」、「メヌエット」と聴き馴染みのある曲が続きました。

演奏の合間には色々な大きさのリコーダーを吹いて紹介してくださいました。
小さい順にあげると、まず先ほどの「ピタゴラ〜」の楽器で、ソプラニーノ。
そのあとはソプラノリコーダー、アルトリコーダー、テナーと続き、最後がバスリコーダーです。
ソプラノリコーダーは小学校3年生になると習うので、皆さんに一番馴染み深いと思います。
また、アルトリコーダーは中学生になると習いますね。

 楽器は大きさによって音の高さが決まります。
一番大きくて低い音を担当するバスリコーダーは、ソプラノリコーダーの3倍も長さがありました。
アルトリコーダーでもソプラノリコーダーの約2倍あります。
人間でも身体の小さな赤ちゃんや子どもは、大きな大人よりも声が高いですが、それと同じなんですね。

 「木々の葉は青く」、「崖の上のポニョ」と続いたあとは「冬の童謡メドレー」。
演奏後に曲名を皆さんに当ててもらいましたが、
「たきび」、「雪」のあとの「冬景色」をみごと当てたのは和ちゃんでした!
子ども達には難しいかなあ〜と思いましたが、音楽が好きなんですね。

 以上、第一部のあとはお楽しみタイム。
最初はお馴染み「カエルの歌」を三部に分かれて輪唱しました。
まずはお器楽隊の皆さんの輪唱を聞いて、次に子ども達の歌で輪唱をしました。
次に各自持ってきてもらったリコーダーやピアニカを使って、「シ」と「ソ」の音を練習します。
「シーソー」と続けて吹くとまるで救急車のサイレンのようです。
ところがこれは本当は「カッコウ」の鳴き声で、お器楽隊のリコーダーと一緒にアンサンブルをしました。


次に、ピアノを習っていない子も弾けてしまうという、伝説の曲「猫ふんじゃった」。
実は歌詞もあるんですよ。みんなで歌い、鈴でリズムをとり、更にリコーダーの伴奏もつけてしまう、
という演奏を練習ほぼ無しのぶっつけ本番で行いました。
楽しかったかな?

 休憩をはさんで第二部は、おやおや、お器楽隊の皆さん、お召し換えなさってますね。
頭は緑色のバンダナ、洋服は茶色の服で統一。これは「木」を表しています。
「おおきな木」という絵本をご存知でしょうか?
「シルヴァスタイン」という作家の本で絵は白黒の線画ですが、
ある子どもと一本の木の交流を描いた作品でとても深い内容です。
この本の読み聞かせのバックに、リコーダーアンサンブルが流れているという、とても素敵な内容です。
25分位かかる曲なので子ども達がずっと静かに聴くことができるか、心配していましたが、
絵という映像が目の前にあるから集中力が増すんですね。
大人も子どももじっと聴き入っていました。
また「水笛」という可愛らしい音色の楽器も加わって、本当に木の様子や鳥の鳴き声が聞こえてくるようでした。


 その次は「となりのトトロ」、「さんぽ」で、子ども達はまた演奏に合わせて歌を歌いました。
第一部の時より緊張もほぐれたのか、元気な歌声を聞かせてくれました。
最後は「バロック・ホウダウン」名前からは難しそうな感じを受けましたが、
聞いてみたらよく知っている、ディズニーランドのエレクトリカルパレードのあの曲です。
みんなにはクラッカーが配られまして、
朝本さんが曲の最後に合図をしてくれたところで一斉に「パーン!」気持ちよく音を鳴らして、
めでたく今回の音楽会をしめる事ができました。
 音楽会の後、子どもから「たくさん楽器があって、生でいろんな演奏を聴けて楽しかった」という声がありました。
各楽器の音色の美しさやみんなで演奏することの楽しさに、大人も子どもも改めて気付かされた一日でした。
どんなジャンルであっても一生懸命やっている方々に直接会って交流するということは、
将来子どもたちの実になると思います。
あそび塾はその出会いの場としても貢献できているのではないかなと考えています。
お器楽隊の皆さん、今日のこの日のためにたくさん、練習してくださったと思います。本当に有難うございました。 
(大多和)