NPO法人 緑区子どもサポートセンター

私は、電車で出発!電車で会場に向かう親子と乗り合せ、久しぶりに1番前の車両に乗ってみました。
毎日通勤で使っている外房線と京葉線。
でも、今日は前方の線路を見つめて嬉しそうに乗っている子ども達と一緒です。
自分の子どもが小さい時のことを思い出し、「そういえば、うちにもこんな時があったなぁ。」
と優しい気持ちになりました。
しかし、しばらく考えて…ギョ!もしかして20年前?!余計なことまで考えながらも、海浜幕張駅に無事到着しました。
駅から会場までの道は広く安全なので、みんなで楽しく話しながら歩けました。

さて、会場に到着!最近あまり見かけなくなった「おじぎ草」を入り口で発見しました。
みんなで大きなおじぎ草を全部おじぎさせてから、市民プラザへ。
見つけたら一通りおじぎをさせないと気が済まない幼いころの私と同じだなぁ、とここでも懐かしく感じました。

私たちは、東京理科大学の学生さんに迎えられました。
子ども達は普段見慣れぬ白衣姿に少しドギマギしていたようでした。
まず、家庭にある電気エネルギーや風力で電気を作る方法など、電気について教えていただきました。
一口に風力発電といっても、いろいろな方法があるそうです。
3翼のプロペラをぐるぐる回して発電する風力発電機を連想される方が多いかもしれませんね。
今回みんなで挑戦したのは、サボニウス型風車というもの。
みなさんはどんなものかご存知ですか?
フィンランド人のサボニウスさんが考案したものだそうで、円柱形を縦に2つに切り、左右に少しずらした形の風車です。
あまり速く回転しないので、発電量が少ないというデメリットはあるものの、
風向きを問わず、風速が弱くても回転し、騒音も少ないというメリットがあるそうです。
ちょっと難しい内容のお話でしたが、みんな一生懸命聞いていました。
お話を聞いた後、実際に親子で作ってみました。
組み立ては想像以上に難しく、大人でもちょっと大変でした。
それでもがんばって組み立てた後、うちわや扇風機を使ってサボニウス風車に風をあてて回しました。
幾多の苦労が実って電球がついた時の子ども達はとてもうれしそうでした。
子どもも大人も電気を作ることの大変さが身に染みた一日でした。

普段何気なく使っている電気ですが、キャンプなどで不自由を感じたり、
今回のように作る工程を知ったりすることで、ありがたみを痛感しますね。
最後に研究所の方から、「コンセントをまめに抜く、無駄な電灯を消すなどして、日頃から節電する事が大切」と伺いました。

体験の後ですから、子ども達にもよく伝わったのではないでしょうか。
また、普段めったに出会うことのない研究者の方々に、
お話を伺ってモノづくりをするという体験は子ども達の心を刺激したのではないかと思います。
家に帰ってからもう一度、今度は『家族全員で力を合わせて』うちわで電気を作ってみてほしいです。

(記 田中)