NPO法人 緑区子どもサポートセンター

  初めての和太鼓体験!




今年最後のあそび塾は、12月15日(日)に土気南小学校の体育館で行いました。
あそび塾7名、兄弟参加2名、一般参加2名の合計11名の子どもと、青年1名、保護者2名、スタッフ3名が参加しました。
 和太鼓は音が大きいので体育館を使用したのですが、この時期の体育館は寒いこと、寒いこと!

指導者の「かいでん まさのり」先生も始まる前から、身体を暖めるために軽くジョギングなどの運動をされていました。
和太鼓は楽器演奏というより、スポーツの一種だと思ったほうが良いとのこと。
みんなも「かいでん」先生、いや、でんちゃんの掛け声で軽く体操したり、
太鼓の音に合わせて走ったりして体をほぐしました。



 それから壇上に上がって和太鼓に向き合い、説明を受けました。
みなさんご存知でしょうか、太鼓には牛の背中の皮が使われているそうです。
促されてよく見てみると、確かに骨の痕がうっすら白くなっていたり、毛穴がポツポツ開いていたり…。
普段、和太鼓に触れることがないので考えたこともありませんでしたが、
こんなところにも自然の恵みが生かされているんあるんだなぁと、しみじみしました。

次に太鼓に向かっての立ち方を教えて頂きました。
相撲の四股踏みのように足をがに股にして腰を落とし、背中はまっすぐに。
腕を伸ばして真っ直ぐ上からバチを振り落として叩きます。
太鼓の高さに合わせて腰を落とさなくてはならないので、
足の長い人は膝を深く曲げなくてはならず、きつい体勢になります。
そのため、和太鼓は「足が短いほど向いている」のだそうです!

 今回は子ども参加が少なかったこともあり、保護者の方やスタッフも一緒に教わりながら叩かせてもらいました。
「どーん!」お腹の底に響く音が出せるかな?
バチは思ったより軽いので腕の力だけではいい音が出せません。
同じ太鼓、同じバチを使っているのにでんちゃんと私達では全然音が違います。
叩いた後は、力を抜いてバチを跳ね返らせる方がいい音が出ると実演してくださいました。
楽器は何でもそうだと思いますが、力の入れ方と同時に抜き方が大事なんですね。
 「三・三・七拍子って知ってますか?」とでんちゃん。
日本人なら誰でも染み付いているリズムですよね。
子ども達には運動会の応援合戦でお馴染みかもしれません。
まずはこのリズムで叩く練習を交代でしました。
そのあと、「三・三・七拍子を2セット、七拍子を2セット、また三・三・七拍子のあと、
『やーっ』と掛け声をかけてポーズをとり、見栄をきって終わり」の流れを何度も練習しました。
ポーズはそれぞれ自分で考えて格好よく決めます。
誰も相手のことは見てないから大丈夫だよという、でんちゃんの言葉。
それに後押しされて、みんな真剣に思い切りよく大きなポーズを決めていました。
でんちゃんからは、「恥ずかしがっていないところが、とてもいい!」というお褒めの言葉がありました。

 子どもも大人も3人1組のチームになっていますが、
さらに「3人で先ほどの流れをリレーして打ち、最後に1つの太鼓を一緒に連打したあとポーズ」という練習に移りました。
リレーをするときは、前の人が打ち終わったらすぐさま次の人が太鼓の前に移動して打ち始めないと間が開いてしまいます。
さっと飛び跳ねて交代するという技を教えてもらいましたが、チームの息が合っているかが試されます。
また「ちょっと高度な技だけど、クルッと回転しながら移動するという技もあるよ」と、でんちゃん。
子どもチームのひとつは果敢にもこの技に臨んでいました。
3人揃ってクルッと回転する様はとても見事で華やかなものでした。
また今回一般参加の子どもが来てくれましたが、1年生の男の子はとても楽しそうに叩いていたし、
3年生の女の子も全く物怖じせずにみんなと馴染んでいて、2人とも頼もしかったです。

最後に1チームずつ発表をしました。
間違って打ってしまわないかとドキドキしたと思いますが、みんなの前で堂々と立派に叩くことができました。




開始前、太鼓はバチを扱うのでふざけると危ないし、
音を出してはいけないときについ叩きたくなってしまったりはしないか…と、少し案じていました。
しかし、子どもたちはふざけたり遊んだりせずに、真面目に取り組んでいました。
また、格好よく見せる工夫をしていたし、乗りも良かったし、さすがだなと思いました。
これには、でんちゃんの太鼓に向きあう真剣さが大いに影響していたと思います。
最後に「今日はいつも使わない筋肉を使ったので、筋肉痛があるかも…」というお話がでしたが、
さて皆さん、いかがでしたでしょうか(笑)