NPO法人 緑区子どもサポートセンター

  農園で収穫と調理の楽しい体験を!




11月3日、土曜あそび塾では初めて横田ファームへ子ども10名、スタッフ6名で行って来ました。
横田ファームは誉田駅から車で10分くらいのところにあり、とても貴重な体験をさせていただきました。
屋外なのでなにより天気が気になるところです。
晴れという予報でしたが、少し薄日が差す曇り空で終わるまでは雨も降らなくて良かったです。


最初に横田ファームの横田さんから
「ハウスで育てているイチゴは今咲いている花が12月に実になり、イチゴ狩りができる。」ことや
「トマトはアイコと言う品種だよ。」などとサツマイモ畑に行きながらお話しを伺いました。
畑でできている野菜を直に見て、「この野菜はなんでしょう」と横田さんに聞かれ、
子ども達は枝豆、大根、白菜と答えていました。
ブロッコリーはまだ花の部分が出ていなく分かりづらかったようでした。
 シイタケも栽培しており、ここの採れたてを食べると苦手な人も食べられるようになるそうです。
それ程おいしいとはぜび食べてみたくなりました。敷地内で野菜の販売もしています。


 いよいよサツマイモの収穫です。
畑の土はほこほこと柔らかく子ども達は手で掘ったり、引っ張ったりし、1回で5本ぐらい抜けることもありました。
サツマイモがとても大きくて“大きなかぶの話”が頭に浮かんで、
自分を「うんとこしょどっこいしょって引っ張って!」と言っている子もいました。
慎重に掘ってから引っ張る子もいれば、ある程度引っ張ってから掘る子と様々でした。
どの子も目が輝いていて、大きいサツマイモを掘った時は周りにどう?と満足げに見せていました。
サツマイモの大きさと色の美しさにみんなすごいねーと口々に言っていました。
品種はベニハルカというそうです。掘ったサツマイモはお土産に持ち帰りました。
室温15度程度の所に一週間位おくと甘みが増すそうです。



 サツマイモ畑の近くに和綿を栽培してあり、実が弾けた所に白い綿ができていて、一つずつ綿だけをみんなで摘みました。
摘んだ後は綿と種を分ける綿繰りの作業です。
ローラーで挟んで分ける手回しの木製の機械を交代で使いました。
摘んですぐの綿には湿気があり、上手く種が取れません。あらかじめ摘んであった綿でするとスムーズに回りました。
綿にとって湿気は大敵だそうです。
 その後は綿打ち。綿に触れるように弓の弦をゴマすりの棒のようなもので弾きながら、
綿に空気を入れてふんわりさせます。
最初は綿がいきよいよく飛んでしまうのですが、工夫して何度も挑戦していると飛ばずに手元で出来るようになりました。
ちなみにこの作業が気に入ったのか、数人は豚汁作りをした後も綿繰りや綿打ちをしていました。
 自然の綿を見ることや触れることはなかなかできないので楽しい体験になりました。
綿の種もお土産に持ち帰りました。来年5月に植えると今の時期に収獲出来るそうです。
 自然から出来る100%綿は手間をかけてふとん、服などいろんなものに使えます。
湿気を含んでしまったら、太陽に干したり綿打ちしたりすればよみがえり、
また、いらなくなったら自然に返すことができるとおっしゃっていました。
安い化学繊維をつい購入してしまいがちですが、
自然、エコや処分まで考えるとコットンは高い買い物ではないかもと考えさせられました。



 建物の中に戻り、豚汁作りにとりかかりました。
みんなで採れたての人参と大根の皮をむいて切りました。
切り方もそれぞれの性格が出ると思いました。
豚肉は包丁で切っていましたが、しばらくしてちぎった方がやりやすいと言って最後までちぎっていました。
やりやすさは人それぞれなんだなぁと思った出来事でした。
 みんなで作った豚汁をそろって、いっただきま〜す。
大きく切りすぎて硬いんじゃないかと心配だった大根も柔らかく、とてもおいしく出来上がりました。
作業の後でおなかがすいていたこともあり、みんなおかわりをしてよく食べていました。



 サツマイモ畑のすぐ近くに大きな木があり、そこには手作りのツリーハウス、ブランコ、ハンモックがありました。
横田さんのご好意で、遊び塾が終わってから使わせていただきました。
小雨が降っていたにもかかわらず子ども達はとても楽しそうでした。
何度か声をかけてもなかなか帰らず1時間以上遊びました。
ハンモックも普通に横になっているだけでは他の人が押して揺らすと落ちてしまうのですが、
網を両方から体にしっかり巻くように持っていると、かなり揺らしても落ちることはありませんでした。
自分達で工夫して遊ぶということは、体験して身に付くのだとつくづく思いました。