NPO法人 緑区子どもサポートセンター

  今年のピザの焼き上がりはいかが?




10月19日(土)曇り時々ちょっと雨、風が少し冷たく感じられる午後。
京成ちはら線「学園前駅」近くの、ふれあい公園の隣にある「おゆみ野の森」をお借りして、
土曜あそび塾を開催しました。
この森は、「おゆみ野の森を育てる会」が中心となって管理しているところです。
石窯が常設してあり、毎月第3日曜日には様々なイベントが開催されています。

 参加者は午後1時に集合しました。
平成25年度後期のあそび塾に登録した子どもたちは前期と同じ13人。
この日は全員出席で、家族参加も1組あったお陰でにぎやかでした。
また、高校生や青年に声かけしたところ、子どもキャンプのつながりから東金高校生2人と青年7人も参加してくれました。
ピザを焼く石窯の準備は、青年にお願いしました。
まず、今日の活動内容の説明を行い、子どもたち自身に3〜4人で1組の班分けをお願いしました。
3人の班には高校生や青年に加わってもらい、メンバーが決まったところで、ピザ作りの手順書を各班に配りました。
さあ、ピザ作りの始まりです。
まずは粉の計量からです。強力粉、塩、砂糖、ドライイーストを混ぜ合わせました。ついで生地作りです。
ぬるま湯とオリーブオイルを加えてなじませていきました。



…しかし、いつまでたってもボソボソしていて、なめらかな生地になりません。
あらら、おかしいな…と思っていたら、痛恨のミスに気付きました。
粉を多く量りすぎていたのです!あわてて水とオイルを追加投入して、みんなで順番に力を込めて生地をこねました。
ちょっと固めではありましたが、何とか生地が完成し、発酵させる段階に入ることができました。

この発酵を待つ間に具材を準備しました。
今回の具材はベーコン、サラミソーセージ、タマネギ、ピーマン、マッシュルーム。
各班ごとに協力してタマネギとピーマンを薄く切りました。
ただ、まだ準備の途中にもかかわらず、「タマネギいやだ」、「ピーマン嫌い」という声が聞こえてきたことには、ちょっとがっかりしました。
心の中で「その内、きっと食べられるようになるよね」とつぶやきました。
パン生地は30分ほどで膨らんでくるはずでしたが、寒さが影響してか生地がなかなか膨らみませんでした。
しかし、時間の関係もあったので、大人の判断で生地の成形作業に入りました。
牛乳パックの上に打ち粉をして生地を薄くのばしました。発酵の程度が弱く固い生地でしたが、
手で押しつぶしながら、思い思いの形に薄くのばしていきました。次にピザソースを塗ってから、トッピングをしてチーズをのせました。
中には具材で何やらデザインしている子どももいました。



さあ、いよいよ石窯に投入です。石窯はそれほど大きくないので、一度に4枚ずつ入れて順次焼いていきました。
220度に焼けた石窯はちょっと危ないので、石窯兄さんにおまかせして焼き上がりをドキドキしながら待ちました。
10分ほどで焼きあがりましたが、自分のピザが分からなくなる場面も垣間見られました。
出来上がりが自分で思い描いていたデザインと違っていたからなのかもしれません。
少し焦げすぎたもの、具材が焼けすぎたのもの、反対に具材の火通りが甘いものなど様々でした。
焼きあがったグループごとにまだ熱いピザを食べました。それぞれおいしく出来上がったようでした。



今年の秋一番の冷え込みで、時折雨がぱらついた午後でしたが、
子どもたちはピザ作りを楽しんだり、高校生や青年と遊んだりして、元気に時間を過ごしました。

それにしても、ピザ作りは奥が深い。
石窯の温度や生地ののばし方、具材の量やのせ方などで焼き上がりに差が出ることをあらためて感じました。
昨年のリベンジをと考えていましたが、生地作り段階でのミスを差し引いても、今年も返り討ちにあったという印象でした。
でも、自分たちで苦労して作ったピザは特別の味だったようです。
その点では大成功!!東金高校のナカガワ君とモリシタ君、ありがとうございました。