NPO法人 緑区子どもサポートセンター

  ざんさんのおはなし劇場


                     (誉田2丁目自治会館にて 2013年1月12日)


こどもの創造力に感動!
ざんさんのお話にたくさんの笑顔!


1月12日(土)誉田二丁目自治会館で「ざんさんのおはなし劇場」が行なわれました。
午前中は遊び塾の子どもたちだけの参加で、ワークショップをしました。

初めの1時間はみんなでいろいろな遊びをしてウォーミングアップ。
誕生日の早い順に5秒間で並んだり、名前のあいうえお順に並び変わったり、
梅干しを食べているのは誰か当てたり、数人でグループになり粘土のようにいろいろな形を表現したり、、、
遊んでいるうちに、少し緊張していた子どもの顔が柔らかくなり笑顔があふれてきました。

ここの地名はどうして誉田になったの?
心も身体も温まってきたところで、劇作りが始まりました。
緑区の地図を見ながら自治会館のある誉田の地名の由来を考えます。
昔は畑がいっぱいあった。
今でもピーナッツ畑はいっぱいあるよ!
牛を飼っているところもあるよ!などなど昔のことを考えます。

グループに分かれて意見を出し合いました。
ホンダっていうくらいだから、本が好きな人が多かったんだよ!
「たんぼ」を逆さまにして、点々をずらすと「ほんだ」になるよ!
昔、田んぼがいっぱいあったから「ほんだ」になったんじゃないの!
宝物の本が田んぼから発見されたんじゃないの!
今の子どもはなかなか自分の意見を言いたがらないという印象がありましたが、子どもたちからは次々とアイディアが出てきます。各グループの発表を聞きながら、ざんさんがお話をまとめていきました。できたお話は次のようななものでした。

誉田村のおおかみ退治
むかしむかし、ある村に「田中言平さん」という人がいました。
この村は以前は大変栄えていましたが、ある時オオカミたちが村を襲うようになってから、すっかり荒らされてしまいました。
今日も言平さんがうさぎと猫にエサをやっているとオオカミが襲ってきました。
言平さんの可愛がっていた動物はどこかに行ってしまいました。
それでも言平さんは頑張って村人と力を合わせて、畑を耕しました。
すると今度はオオカミが畑にやってきて、言平さんたちが耕した畑をめちゃくちゃにしてしまいました。
そして、言平さんの家まで壊してしまいました。
度重なるオオカミたちの襲撃で村人たちもしだいに村を離れていってしまいました。

がっかりしている言平さんのところへ中国から来た「ツーハー」一家が通りかかります。
言平さんはツーハー達を家に招き、最後に残ったカブの漬物でもてなします。
そこで、オオカミたちの事を聞いたツーハーがオオカミを退治してくれることになりまし。
ツーハーは狩人だったのです。ツーハーはオオカミを1匹残らず退治し、村人や動物たちも村に帰ってきました。
そして、畑からはツーハーが探していた宝の本がみつかりました。
言平さんは平和の戻った村の名前を考えました。自分の名前のと田中の
そして言の上にツーハーというカタカナをバラバラにしてくっつけました。そしてこの村を誉田と決めました。

ほとんどがアドリブのセリフ!
おおかたの話の流れはできましたが、それぞれのセリフや演技は自由です。
初めは恥ずかしがっていた子どももだんだん夢中になり、自分なりの役を演じ始めます。
ツーハーに弓矢で退治されるオオカミも一人ひとり自分で考えた倒れ方をしていました。
衣装もなく、舞台装置も何もありません。
それでも、一人ひとりの思いや一生懸命さが伝わってきて、なんだか胸がいっぱいになりました。
そして、ざんさんも「もっと大きな声で!」とか「お客さんの方を向いて!」とか要求しません。
子どもの表現することだけを大切にしてくれました。
15分ほどの劇でしたが、子どもたちは精一杯演じていました。

笑顔がいっぱいのおはなし劇場
子どもの発表の後は、ざんさんののおはなし劇場です。
「子育て飴」や「ラーメンチュルチユル」など3つのお話は本当に楽しく、子どもたちの笑い声であふれていました。
子どもの笑顔がいっぱいの本当に幸せを感じる1日でした。