NPO法人 緑区子どもサポートセンター
  2013年8月17日〜19日

  今年の夏は特別な夏!昭和の森で子どもキャンプ!
             手作りの虫笛の音色は?



猛暑の夏、8月17日から19日の3日間を千葉市緑区土気の昭和の森キャンプ場で過ごしました。今年も土曜あそび塾と併催して、子どもが20人、5人1班 の4班として、指導員4人(高校生1人、青年3人)に青年スタッフを4人つける体制をとりました。これを支える理事・スタッフ6人と青年が9人、さらに東 金高校生ボランティア18人と監事1家族をあわせて総勢62人の大所帯とキャンプとなりました。

8月17日(土)、晴れ
8時45分にスタッフと指導員が集合し、資材搬入をしました。10時にキャンプに参加する18人の子どもたちが元気に 集合しました。これからの3日間を楽しみにしている笑顔が印象的でした。
東金高校生8人が加わり、オープニングを第1ファイヤー場で行いました。まず、み んなが親しくなるように全員の名前を書いて声を交わせる「サインコサイン」のゲームをしました。そして「すわり鬼」で体を動かして楽しみました。昼間は日 差しが強く、休憩を随時入れるように注意しました。
次いでスタッフ紹介です。それぞれのスタッフが今回の役割とそれに関わるキャンプでのお約束事と諸注意 を伝えました。次はいよいよテント建てです。今回はトレーニングの機会がなかったのですが、すでに経験のある子どもが中心となり、はじめての子どもも積極 的に加わってみんなで力をあわせました。男子が使用するテントは目標時間をきめて、ゲーム感覚で行いました。テント建てが無事終わり、お弁当をみんなで食 べました。
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この後は自由時間となり、子どもたちが歌を歌いたいとの発案で11人になった東金高校生を交えて歌と踊りをしました。
午後は夕食の食材の買い出 しと夕食つくりをしました。指導員を中心にまき割り、火おこし、調理と仕事を分担して、取り掛かりました。最初の食事つくりなので青年スタッフが注意の目 を向けました。はじめて使うU字溝のかまどに苦戦をする班もありましたがおいしい夕食ができたようです。初めて作った料理をおいしそうに食べていました。
後片付けをしたら、キャンプならではの夜のプログラム、ナイトハイクです。4〜5人のグループになりキャンプ場から下の池に降りて奥の竹林までのコースを 2か所のポイントで青年から出題される問題に答えながら歩きました。胆試しではなかったのですがあかりの少ない昭和の森は怖かったようです。キャンプ場に 戻る途中にはホタルを見つけて少し得した気持ちになりました。8時に就寝準備に入りましたが、テントでの初めての宿泊に少し興奮気味だったようです。遅く まで話し声が聞こえていました。
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8月18日(日)、晴れ
7時に起床しました。テントの中は、少し暑かったようです。
朝食はスタッフが準備したロールパンにハムと生野菜です。準備がな かったので子どもたちにはかなりの余裕がありました。朝食を終えて2年生の2人が加わりさらに東金高校の16人を交えて、9時30分からあそび塾の始まり です。
東金高校の細川先生を講師に迎え「風の谷のナウシカ」でもおなじみの虫笛つくりを行いました。  
細川先生のホワイトボードを使った丁寧な説明手順に従って、
@竹を切る、
A荷造りテープを切り口に張る、
Bテープの部分にタコ糸を通し、固定する、
D竹 串にタコ糸をかける作業を経て虫笛が完成しました。
作業台がなかったので子どもたちはのこぎりで竹を切るのに苦労していました。タコ糸の先に結び目を作っ て荷造りテープから抜けないと様にする作業も難しかったようで、青年に手伝ってもらう子どももいました。1人で3つくらい長さの違う竹を切って、長さに よって音に違いがあるかどうかを調べる課題をいただきました。細川先生は日頃の教え子を目の前にしてついついいつもの授業になってしまい、あわてて子ども たち向けに言い直すシーンが多かったことが何となくおかしく微笑ましく思えました。虫笛は糸電話と同じ原理で竹串に擦れた振動がタコ糸から竹筒の荷造り テープに伝わり、音が鳴ると説明がありました。最初は虫笛を回してもうまく音が鳴りませんでしたが、松ヤニのワックスを竹串に塗ってみるとタコ糸の摩擦が 大きくなり、音が鳴りだしました。この瞬間の子どもたちのうれしそうな笑顔がとても印象的で、みんなで不思議な音を鳴らして楽しみました。みんなで回すと たくさんの虫笛の不思議な音がキャンプ場に広がりました。しかし、竹筒の長さによる音の違いはどうだったのかは作った本人以外は分かりませんでした。この 音でなぜ「虫笛」というのか、疑問が残りましたが、達成感のある楽しい時間でした。

 記念写真を撮影して、昼食作りに移りました。次のスタッフ企画が遅れないようにと比較的簡単なメニューを考えたので子どもたちの準備は順調でした。午後か らはユースホステル前広場で恒例のスタッフ企画で食材獲得ゲームを行った。今年は3匹のこぶたをストーリーにして、東金高校生の協力を得て4つのゲームを 行いました。子どもたちは「ワラ取り」、「木材探し」、「レンガ運び」そしてオオカミからこぶたを守る「オオカミ退治チャンバラ」のゲームを楽しみまし た。高校生はレンガになったり、オオカミになったりの活躍でした。
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今年の特別食材はナッツで、夕食つくりでは各班ともに工夫を凝らした料理が出来上がりま した。今年のメニューは「トマトとシメジのスープとカリカリ・シャキシャキいため」、「ふじ、ピーナッツ砕くってよ!とふじ、水いらないってよ!」、 「ベーコショ・しおサンド」、「ニコニコかぼちゃの種ぶっかけ炒めとニコニコカレーしょうゆ焼きうどん」でした。お腹が空いていたのか料理がおいしかった のか、いただきますから15分ほどでほとんどの料理がなくなり、あっという間のたいらげてしまいました。

 さあ、いよいよキャンプファイヤーです。ウェイクミーアップの踊りでファイヤーに着火してジンギスカンを踊り、猛獣狩りとなんだかんだ班会議をしてゲーム を楽しみました。「12月」を大声で歌って踊って、「ほほえみ」を歌いました。最後に一人一人のトーチに火をともして、たまから子どもたちにメッセージを もらいました。班ごとにトーチの火をファイヤーに戻して、もう1度「ほほえみ」を歌って、キャンプファイヤーは終了しました。

8月19日(月)晴れ
3日目の疲れなどない子どもたちは7時に起床し、朝食づくりをしました。サンドウィッチや目玉焼きトースト、フレンチトーストなど メニューでした。この後は待望の水遊びをしました。ファイヤー場の水道を借りて、水鉄砲やバケツを使って水の掛け合い、逃げる高校生を追いかける子どもな ど、非日常のあそびを楽しみました。みんなずぶ濡れになり、気持ちよさそうにしていました。テントで着替えてお弁当の昼食をとりました。昼食後は資材返却 とテント撤収をしました。次に、シンボルとした個々のTシャツにお互いに届けたいメッセージを寄せ書きとして書きあい、思い出作りをしました。ついにエン ディングをむかえて、2年ぶりの団結踊りをして、キャンプの全ての活動を終了し、解散しました。(山倉 記)
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