NPO法人 緑区子どもサポートセンター
  ごはんがおいしく炊けました (2012年7月1日)

  かまどの鉄人



7月1日、曇り。
「うるう秒」があり、いつもより1日が1秒だけ長い日曜日。
昭和の森第2キャンプ場において夏のキャンプの全体会と土曜あそび塾を兼ねた活動として「かまどの鉄人」を行いました。
この活動はキャンプの事前の練習としてかまどを使用した飯ごう炊飯の体験でした。
参加者は土曜あそび塾の登録子ども17名(4名お休み)、キャンプ参加の子ども4名、
保護者2名、青年5名のお手伝いをいただきました。
まずは今回の活動の目的をお話ししてスタッフの紹介を行いました。


子どもたちは4つのグループに分かれ、それぞれにかまどを使い、
まきを割って火を起こして、ご飯を炊き上げるタスクに挑みました。
まずお米を研いだら、さあ、まき割りです。
みんな、青年の説明と注意点をしっかりときいて、利き手と反対側の手に軍手を二重にはめていよいよ本番。
握った“なた”の意外な重さに戸惑いながら、恐る恐る挑戦。
はじめての子どもは経験のある子どもの動作を注意深く観察していました。
1年生や2年生ではやはり“なた”が少し重いのか、
青年に手を添えてもらいながら、全員がまき割りを体験することができました。


次は火起こしです。新聞紙を丸めて、その周りに細く割ったまきを上手に並べて準備をしました。
マッチをする手つきが心もとない子どももいましたがどこのグループも上手に火が付きました。
飯ごうをのせて炊き上がりの様子を青年に教えてもらいながら火の番をしました。
火の番以外の子どもはカレー作りのお手伝いです。


今回のカレーは2種類。
豚肉、ジャガイモ、ニンジン、タマネギのカレーと、ひき肉をベースにした夏野菜カレー。
野菜の皮むきや野菜きり、アクとりなどをお手伝いしました。
また、デザートに用意するフルーツポンチも作りました。
みんなが協力したおかげで予定より15分も早くごはんの準備が整いました。


久々に登場した青年の「いただきます」でカレーライスとフルーツポンチをいただきました。
どのごはんもおいしく炊けていて、逆にちょっと残念な気持ちもありましたが、
飯ごう特有の「おこげ」もきちんとできて、楽しくておいしい昼食になりました。
どっちのカレーの人気があったのでしょうか?
2つのおなべのカレーはみるみる減っていきました。
作った料理は残さないのがサポセンのキャンプのルールです。
全部たいらげて、あそび塾キャプテン(?)の号令で「ごちそうさま」をして、みんなで洗い物と後片付けをしました。

午後は場所をユースホステル前の芝生広場に移して、青年企画の始まりです。
企画は3グループに別れてテント建てでした。
まずは子どもたちだけでテント建てにトライ。
どうしても困ったときには青年のお題をクリアできたらお手伝いをお願いできるゲーム感覚のルールで始まりました。
「このテントはうちのと似てる」と言って張り切る子ども、
『これはなんか知ってる』とグループの先頭に立つ子ども、
テントの大きさとポールなどの部品の多さに驚くグループ、三グループ三様に始まりました。
小学生だけでほとんどの子どもがはじめてのテント建てにもかかわらず、
経験のある子どもがリーダーとなって作業が進みました。

そして以外にも!
青年の手助けはホンの助言だけで何と3つのテントが建ち上がりました。
「子どもたちの能力はすごい。やはり、大人は口の出しすぎ?!」と反省する瞬間でした。
この間に保護者説明会も同時に行い、心配された午後からのお天気の崩れもなく、
雨が降りだす前に「かまどの鉄人」は怪我もなく子どもたちの笑顔の中、無事終了しました。
お手伝いをいただいたお父様、ありがとうございました。