NPO法人 緑区子どもサポートセンター
   (2012年11月10日)

  昭和の森で自然観察会



11月10日、土曜日晴れ、昭和の森の自然観察会を行いました。

土曜あそび塾の子ども達は、昭和の森はキャンプなどで何回か訪れていますが、
大体キャンプ場の方が多く、意外と第二駐車場の方から回る、今回のようなコースは初めてだったかもしれません。
 今回の講師の先生は、日本自然保護協会・千葉県自然観察指導員協議会、というところの方で
土気在住の綾さん、東金在住の山下さんのお二方にお願いしました。
 
 最初に、先生方が森で拾った色々な木の実や葉っぱで作った、おもちゃなどを見せていただきました。
その中でみんなが一番興味を引いていたのが、竹ずつに紐をつけて割り箸に結び、
結び目のところに松脂が塗ってあって、グルグルと回すと、せみの鳴き声のような音が聞こえる、というおもちゃでした。
「虫笛」というそうで、なんとも言えない、懐かしいような、癒される音で、
大人もずっと回していたい、という気持ちになりました。
他にも、ホウの葉っぱのお面や、柿の葉っぱのお雛さま、どんぐりの帽子の芋虫など、
是非、機会があれば自分で作って遊んでみたい、と思うような魅力的なおもちゃでした。

 さて、第二駐車場の脇の小道を降りて出発です。
歩きながら、草の実をつぶして白いボードになすりつけて色を楽しんだり、服にくっつく実を捜したり、
冬イチゴの実を食べてみたり、といつもは気づかず、通り過ぎてしまうようなものにも出会えました。
下まで降りると、湿地になっています。昭和の森は水がきれいなので赤とんぼも普通にいます。
足元にはおんぶバッタがたくさんいるし、水の中には、カワニナという、蛍の幼虫が食べる虫もいました。

 驚いたのが、カエルはお腹をさすると程なく寝てしまう!という現象でした。
最初に誰かが見つけた小さなアマガエルを、先生が手のひらの上でちょっとさすったら、あら不思議!
催眠術にかかったようにひっくり返ってお腹を見せ、ピクリともしなくなってしまいました。
みんなも指でそのお腹を触りますが、微動だにしません。

あんまりみんなで触るので、死んでしまったのではないかと心配になって、
葉っぱに乗せて小川に流してあげることにしました。
しばらく葉っぱの上で死んだようにひっくり返っていたカエルも、水に触って安心したのか、動き出し、
ああ、死んではいなかったのね、とホッとしました。
その後も、もう少し大きいニホンアカガエルというカエルを同じように先生がさすると、
これもコロッと寝てしまい、本当にびっくりしました。
 次にちょっとびっくりしたのが、コガネグモというクモを先生がつまんで、お尻から出る糸を指で引っ張り出していたシーンです。
これもまるで手品のようにするすると糸が出てきました。

 しばらく歩くと田んぼがあり、刈り取った後の稲から、また穂が伸びてお米の粒をつけていて、
それを取って食べてみてよいとのこと、お米のミルクが入っているので美味しいよ、と言われましたが、
ちょっと味はよくわかりませんでしたね。
このお米はコシヒカリだそうで、帰りに1合ぐらいずつ、お土産に頂きました。
次に先生が持ってきてくれたどんぐりで、どんぐりこまを作りました。
どんぐりの頭のところをアスファルトにこすり付けて削って平らにして、
柔らかい実が出てきたら楊枝をさして出来上がりです。
木の箱の土俵の上で対戦をして遊びました。こんな素朴な遊びも楽しいですね。

 その後、おやつを頂いてから、山下先生手作りの紙芝居も見せていただくとちょうど、
そろそろ帰途に着く時間となっていて、ローラー滑り台の下を通って、もとのあずまやのところに戻って来ました。
3時間弱のお散歩で距離的にはたいして歩いていませんが、
色々なものを見たり、体験したりさせていただきました。
今回は学校行事と重なってしまったため、子どもの参加は11名でしたが、昭和の森での有意義な秋の一日となりました。