NPO法人 緑区子どもサポートセンター
   (2012年10月13日)

  森の石釜でピザを焼こう



10月13日、「土曜あそび塾」として初めて利用させていただいた『おゆみ野の森』は
京成ちはら線学園駅前から数分のところにありました。
森の周りには住宅や病院、結婚式場、スーパーなどがあり、住宅街の中に自然に存在する森といった感じです。
緑が豊かでこの日は気持ちのいい秋の風がふき、本当に気持ちのいい場所でした。

石釜は11時から燃やしていました

ここは「おゆみ野の森を育てる会」が管理運営をしている森です。
今回は石釜を貸していただくだけでなく、石釜の使い方などのご指導もしていただきました。
ピザを焼くには石釜を2時間燃やし、石釜を250度まで熱くしないといけません。
子どもたちが集まる2時間前から石釜で火を熾し、2時間薪をくべ続けました。
ピザを入れる時には薪を出し熱くなった石釜の余熱で焼くのです。

しっかりしてきた子どもたち

ピザの生地は6グループに分かれて作ることにしました。
特にこちらでグループ分けはしていなかったのですが、
「グループ分けしてないの?」
「なんか分け方を決めたほうがいいんじゃないの。」
「どういうグループ分けでもいいの?」
など次々意見が出ます。
「生地をこねるときは力が要るから、あんまり小さい子がかたまるとよくないかな〜。」と言うと
「じゃあ、学年で分けたほうがいいじゃん。」
「はるちゃんは5年生だから、こっちがいいよ。」
「ねえ、ここ兄弟がいっしょになっちゃってるよ!」など、どんどん声があがります。
「こどものまち」や「キャンプ」を通して自分の思ったことを言い、決めていく力が随分ついたように感じました。
あまり大人が準備せず、子どもにまかせて待っていれば子どもたちで解決していく、そんな力がつき始めているように感じました。

笑いの絶えない生地作り

3人で1グループぐらいでひとつの生地を作り始めましたが、計量カップで正確にはかった水をこぼしてしまい
適当に水を継ぎ足したグループは生地がどろどろになったり、どのグループも大騒ぎです。
体重をかけて力いっぱいこねたり、まな板にたたきつけたり生地作りは重労働。
でも、どのグループもずっと笑いが絶えず、本当に楽しそうでした。
ねえ、何がそんなにおかしいの?って聞きたくなるほどケタケタ笑っていました。
大人なら20分ほどでこねあがる生地作りですが、焼き始めるまでに1時間半かかりました。

タルトかお好み焼きのようなピザ誕生!

発酵して膨らんだ生地を牛乳パックの上で伸ばし、トッピングにかかりました。
トッピングには、ベーコン・ピーマン(どうしても、食べられない子用に玉ねぎを用意)・マッシュルーム・コーンを準備しましたが、
「ピーマン食べれな〜い!」という子が続出。
小さければ食べられるかも・・・とみじん切りにする子がたくさんいました。
ハート型の生地やくま(?)の顔の生地などいろいろなピザがあります。
でも、タルトかお好み焼きのように大量にチーズをのせ、こんもりとしたピザが目立ちます。
このため、ずっしりとしたピザを石釜に入れるのが一苦労でした。
石釜に入れる時点で形が崩れたり、大量のチーズがとろけて流れてしまうため「これは自分のピザじゃない!」と言う子もいました。石釜担当の山倉さんお疲れさまでした。

やっぱり石釜で焼いたピザはおいしい!

石釜を高温で3時間以上熱したこともあり、ピザはとてもおいしく焼きあがりました。
薪の炭で黒くなったりした部分もありましたが、森で焼いた本格ピザの味は最高でした。
自分で力いっぱいこねて作った味は格別です。
 食後は森の木にハンモックをかけてもらい、遊びました。
おゆみ野の森で秋の空気を十分感じながら過ごした3時間は本当に気持ちのいい時間でした。
「おゆみ野の森を育てる会」の奥田さん、菊池さんすてきな時間をありがとうございました。
(参加子ども17名、家族4名、スタッフ5名、青年3名)