NPO法人 緑区子どもサポートセンター

  親子で稲刈り!  ー小山町ー


                             (2011年10月1日)


田んぼは水浸しだった                 


本当は9月に予定していた稲刈りでしたが、
田植えが6月4日と遅いため稲の生育が充分でなく10月に行なわれました。
普通の田んぼは稲刈りの時期は水を抜いてあるので、
鎌を使う危険はあるにしても楽に稲刈りができるのですが・・・
ここ小山町の田んぼは田植えの時のように水がいっぱい。
なぜ???どうして???                                              

鎌はとても危険             


鎌の刃はあらかじめ磨いでいただいていたので良く切れる。
身体に刺さったら命を落す事もあると聞いてみんなの顔は真剣になりました。
また刃は目で見てもわからないくらいの小さいぎざぎざになっていて、
のこぎりのようにひいて使うこと、斜め方向にひくと切れるなど教わりました。
危ないので親子で稲を刈ります。慣れるまではけっこう大変です。

方向転換ができない〜


田んぼに入っていざ稲刈りになりました。
しかし水が膝まであり、泥で長靴が埋まります。
低学年の子は移動するのが大変!
早くも洋服が泥だらけになった子もいました。
水は冷たく、20分刈ったら「もう無理」とバッタやカエルを追いかける子も。
でもそのうち刈った稲を集める作業をやってくれました。
学校の授業で田植え、稲刈りを経験していた5年生の子は
慣れた手つきで早いし、1時間以上働きつづけました。
大人の手一掴みの量からご飯茶碗1杯のお米が取れるとか。
中でも穂香さんは6人家族1週間分くらい頑張りました。

頑張ったお父さん、お母さん


稲刈りが初めての方がほとんどでした。
主食のお米ですが農家の方以外は体験できないまま大きくなります。
小学校も田んぼでの経験をするところは少しで、バケツに植えたりしているとか。
近くに田んぼが残っていて、協力していただける農家の方がいてこその稲刈りと言えます。
家族に鎌は1本、親子で交代して使いますが
稲集めの方へ回った子どものお父さんお母さんは「さあやるぞ」とばかりもくもくと作業開始。
みるみる刈っていきました。
水と雑草にも負けず頼もしい姿を見せてくれました。

おだに干すとお米は栄養が増し、硬くなる


一般的には機械で収穫し乾燥もしてしまいますが、
ここのお米はおだに掛けて自然乾燥させるそうです。
そうすると茎の中の栄養がお米に下りて、水分を飛ばすことで保存できるお米になるのです。
またお米には白米のほかに緑米、赤米、黒米とあるとか。
そばに穂が黒い稲もあり、いろいろあるという事が実感できました。
どんな味か食べてみたくなりました。

谷津田は生物の宝庫


田んぼは雑草が多かったのですが、それは農薬を使っていないからです。
除草剤をまかないので安全なお米です。
そしていろいろな小動物がやってきます。
カエルもいました。
とんぼやバッタ、カマキリも沢山見ました。
蛇もたまに見かけるそうです。
そして谷津田を守りたいと活動している「ちば・谷津田フォーラム」の方のご協力で
「田植え」「稲刈り」が体験できました。
お世話になり、ありがとうございました。