NPO法人 緑区子どもサポートセンター

  大藪池のお米でつくったお餅は格別だ!


                             −大椎台自治会館にて− (2010年12月12日)


毎年恒例のお餅つき。
今年も「プロジェクト・とけ」の皆さんのご協力のもと大椎台自治会館をお借りして行ないました。

大藪池は越智はなみずき台団地のなかにある貯水池でそこのどん詰まりに田んぼがあります。
農家の土地を借りて開墾したのが始まり。

ほとけどじょうやかえるが生きていかれる清らかな湧き水と豊かな土壌。
農薬を一切使わず、湧き水で育った稲が夏の暑さに負けず育ちました。
このもち米から作るお餅が美味しいわけはここにあります。

昨年から子ども用の杵を用意していただき、低学年でも楽につくことができるようになりました。
石臼もめったに見ることはできません。

蒸しあがったお米の香りは格別です。
もち米をいきなり搗くと回りにとびはねますので、ある程度まとまるようにこねあげます。
これが難しい。
大人の技のみせどころです。

「10回」と決めて餅つきを始めましたが、子どもからは「きつい」「大変」という声がきかれました。
家族参加のお父さんも張り切って搗いてくれました。
さすが大人が搗くと、音が「ぺったん」と聞こえました。

搗きたての熱い餅を丸めるのは大変だったかな〜
粉だらけになりながら大きさもいろいろな丸餅がたくさんできました。
お昼ごはんは雑煮、あんこ、きなこ、玉ねぎでからめたお餅をお腹いっぱい食べました。

お米は八十八の手がかかっているといわれます。
お餅になるには、お米を「水に漬ける」「蒸す」「搗く」「丸める」とさらに手がかかります。
少し前までは家庭で行なっていた餅つき。今の子は経験しなくなっています。

何でも買える世の中ですが、
蒸しあがったお米の香り、
搗くことで滑らかになっていく餅の輝き、
音の響き、
丸める時の手触り、
食べた時の食感と、
ここでしか味わえないひと時を過ごす事ができました。

そして「プロジェクト・とけ」の皆さんとの交流を楽しむことができました。
お餅つきも臼、杵などの道具、経験ある人材、場所が揃わなくてはなかなかできません。
伝統ある「餅つき」がこれからも伝えられていくことを願います。大変お世話になりました。