NPO法人 緑区子どもサポートセンター

   新緑と風か気持ちいい〜

   昭和の森で自然観察


                             (2009年5月9日)


4月に引き続き5月も昭和の森で活動しました。
新緑のこの季節外に行かない手はありません。
前日まで台風による雨が降っていました。
(この時期台風とはやっぱりヘン)
しかし、この日は朝から晴れ上がりさわやかな風も吹いていました。
子どもが13人、大人が10人参加しました。

いろいろな質問に答えていただくのは「千葉県環境学習アドバイザー」の鈴木優子さんです。
さあ出発、その前に足元にあるのは茶色の地味で強烈な個性を持った花???
「まむし草」でした。
まむしが頭をもたげている姿に似ているので付いた名前だとか。
一度聞いたら忘れない名前です。

*鈴木さんの質問1 
木と草の違いは?
(答え 毎年成長するのが木、1年で枯れるのは草)
じゃあみんなはどっち?「木!」誰かが見つけたへびいちご。
食べられるけど味がなくておいしくない。

一同は坂を下って菖蒲園へ。
花は終わっていたのか咲いていませんでしたが、
水路を見つけてはザリガニを探す子も。
「あ、蝶々」ふあふあ飛んでいる蝶は「あさきまだら」という名前でした。
黒アゲハも見つけました。
倒れている木になにやらオレンジ色のものが付いていました。
あのオレンジは菌の一種です。

*鈴木さんの質問2 
どうして菌が付いているのでしょうか?
(答え 菌によって有機物は分解し土に返っていく。菌は大事な役目をしています)

池に行くと鯉が泳いでいました。
あひると白鳥と合鴨が仲良くしていました。
種が違うのに仲良く?しているのです。
白鳥はもう1羽いたそうなのですが
つりの疑似餌やリールを飲み込んで手術を繰り返すうちに死んでしまったそうです。

池をわたる風はとてもいい気持ちでした。
池の横は竹のゾーンとなっています。
日本のみならずやアジアの竹が集められていますが、案外知らない人が多いようです。
まず丈の低い一群が入って右手にあります。
葉の形から名前を考えます。
その名は「おたふく竹」葉がしもぶくれになっていてなるほど…。

*鈴木さんの質問3 
おたふく竹の前に来て何か感じることはありますか?
(えいじ君 サワサワという音が聞こえる)

鈴木さん「感性が育っていますよ、すばらしい」
えいじ君はほめられました。

孟宗竹の周りにはまだ竹の子が取られずに残っていました。
「竹の子を取ってはいけません」の看板を見てあきらめました。

鈴木さんの質問4 
竹は1日で50センチくらい伸びます。それはどうして?
(答え 竹の節のすぐ上に成長点がある。
竹の子の節は50くらいあるので一節1センチの伸びるとしたら一晩で50センチということになります)

竹は太さが変わらないのだそうです。
竹の季節でいうと今は秋。
葉が散って落ち葉になっていました。
竹の皮は殺菌作用があるので腐りにくく、腐葉土には向かないそうです。
秋にまた来たときは葉が青々しているのでしょう。

そのほかに見つけたもの
苔、ぎしぎし、まむしばいちご、むしこぶ、たんぽぽ、シロツメクサ(女の子が腕輪を作りました)
黒竹、藤のつる、からすのえんどう、寒山竹、みやこ笹、矢竹、火山の噴火物、ミシシッピー亀。

おやつはプリン.ア.ラ.モードを作って食べました。
いちご、メロン、ぶどう、ばなな、などのトッピングが豪華さを増しました。
私たちの年代はめったに口にできない高級デザートだったのですが、
今の子はあこがれを感じないのでしょうか。
今回の自然観察は低学年の多いあそび塾の子には難しい内容だったかもしれません。
名前を覚えるのが目的ではありません。
「幸せは物がたくさんあることではないのです。
自然が残っていてこういう活動が楽しいと感じられる心なのです」
鈴木さんが言われたこのことが目的でした。
時々親子で今日の事を思い出してください。