NPO法人 緑区子どもサポートセンター

  忍者修行


                          (2009年11月8日)


11月8日(火)午後1時。
まだ開演30分前ですが、元気な子ども達が大木戸小学校に集まり始めました。
実はこの日の朝9時30分から大人の忍者スタッフとアフタフバーバンのスタッフは小学校の体育館に集まっていました。
1時30分からの本番に備えてスタッフの打ち合わせということでしたが、いきなり「誕生日の順番に並ぼう!」という修行。
「忍者の修行なんだから3秒で、、、!」ということでしたがずいぶん時間がかかりました。
次は手が暖かい順。
秋の食べ物といえば、、、好きな飲み物は、、、などでグループに分かれたり楽しい時間を過ごしました。
大人スタッフは
サポートセンター理事、
参加者子どものお父さんお母さん、
学生、
大木戸小学校の先生、
アフタフバーバンのスタッフと
この日初めて顔を合わせたメンバーがほとんどでしたが、あっという間に以前からの友達のようになっていました。
「アフタフ・バーバン」はアラビア語で「扉よ、開け!」の意味。
私たちの心の扉もあっという間に開いてしまったようです。

1時30分。
風呂敷を頭に巻いて忍者に変身した子どもたちが体育館に集合しました。
いよいよアフタフバーバンの忍者修行のはじまりです。
アフタフバーバンの5人は午前中、一緒に楽しい時間を過ごしたメンバーとは別人のような忍者の動きで子どもたちを沸かせます。
お地蔵さまや松の木に変身したり、次々と飛んでくる(新聞紙で作った)大きな岩をよけたり、コミカルで機敏な動きはさすがプロ。
あっという間に子どもたちの心をとらえてしまいました。
赤の忍者「林檎しゃきしゃき」緑の忍者「みどり亀子」など忍者の自己紹介でも子どもたちの大きな笑いがおきます。
体育館の中でも簡単な修行がありました。
新聞紙をつなげたひもに当たらないように全員でかがんだり、飛び越えたり、、、
体育館の意外なところに隠したチリトリ・つまようじはあっという間にみつかりました。
思わず立ち上がりスタッフと動く子どももいたり、忍者修行への意欲は最高潮になっていました。
 
子どもたちがやる気満々になったところで、今度は体育館から出て巻物を探す修行です。
年齢に合わせて3グループに分かれ、青・黄・黒とそれぞれの巻物を探します。
巻物はどうやらカラクリ屋敷に隠してあるらしいけど、
紫の忍者の親方さまが言うことには教室には鍵がかかっていて入れないらしい。
いったいどこに巻物は隠してあるのだろう?
しかも闇の忍者がどこかに隠れていて、もし見つかったら大変なことになるらしい。
見つかりそうになったら、さっきみたいにお地蔵さまや松に変身すればいいのだろうか。
蜘蛛の子を散らしたようにいっせいに子どもたちと大人忍者が消えていきました。
10分くらいたった頃二人の男児(小学1年生)が戻ってきた。
「ああ、吐きそうだよ。」
「ええ、そんなに走ったの?」
「ちがうよ。闇の忍者がこわいんだよ〜。」
「そう、すげー足速いんだよ!」
「こえ〜よ〜!」
吐きそうだよ〜という割には、見合わせた二人の顔は嬉しそうでした。
中庭を見てみると、鳥小屋のまわりではなぜかあやしい鳥の動きをしている子ども忍者たちがいます。
闇の忍者の目をごまかしているのでしょうか。
全員の健闘の結果、3グループとも籠いっぱいの巻物をみつけることができました。
 
最後の修行は新聞紙でつくった剣でのチャンバラです。
大人チームと子どもチームの対戦です。
お互いの陣地から敵の旗(風呂敷)をとり、親方さまに渡したほうが勝ちです。
人数では圧倒的に子ども有利。
大人チームももちろん本気です。
子どもたちはどうしたら勝てるか一生懸命意見を出し合います。
大人チームも子どもチームも綿密な作戦を立て戦いますが
圧倒的な子どもたちのパワーはすごく、大人チームは1勝もできませんでした。

全ての修行を終え、子ども達には親方さまより忍者の認定証の巻物が渡されました。
ちょっと恥ずかしそうに、でも満足そうに認定証を受け取る姿が印象的でした。
本当にわくわくドキドキする体験をし、輝いている子どもの笑顔は忘れられません。
そして、子どもの遊びに真剣に全力でかかわるアフタフバーバンのメンバーに出会い、
「こころの扉よ、開け!」と魔法をかけられた一日だったように思います。



≪子どもたちのアンケートの結果≫34枚回収
●忍者修行はどうでしたか?
  たのしかった 34  ふつう 0  つまらなかった 0

●どんなことがたのしかったですか?
 ちゃんばら  まきものさがし  チームであそんだこと    ぜんぶ

●アフタフバーバンのひとに言いたいことは
またきてください にんじゃしゅぎょうをまたやりたい たのしかったです
ありがとうございました うごくときすばやかった