NPO法人 緑区子どもサポートセンター
  

    ドキドキ科学ワールド
     電気の力でパンを焼こう!


                                        (2008年2月)


冬になるとパチッとくる静電気、いやですね・・。
今回は静電気で遊び、そして、なんと!
電気の力を利用して、パンを焼きました。

現役の小学校の先生、森先生と鈴木先生が10種類以上の実験を披露して下さいました。
配られたプリントは13枚!
低学年の子供達が多い今回の「科学ワールド」。
みんなついてこれるかな?

電気くらげ再び現る?

「静電気は字の通り、静かな電気ということでしょうか?」
静電気は摩擦によって起きる電気で、むしろ「摩擦電気」と呼ぶほうがわかりやすいでしょう。
摩擦によって起こる電気には2種類あり(プラスの電気とマイナスの電気)、
2つの電気が引かれ合ったり、反発しあったるする力を利用して「電気くらげ」で遊びました。

子供たちも一生懸命水道管をこすりますが、なかなかうまく電気が起こりません。
うまく電気を起こせても、チロリンテープで作ったくらげが手や近くの友達の肩や頭にくっついて、思うように遊べません。
う〜ん、見ていると簡単そうだったのだけど・・。
水道管とくらげはそれぞれお土産で持ち帰りました。

電気人間を作ろう?

「電気人間を作れると思いますか?」という問いに、
ほとんどの子供が「イエス!!」と答えました。
しかし、実験の結果は「NO」。
みんなとても残念そう・・。
電気盆という装置を使って体に電気をためようとしても、電気は足から地面に流れ出てしまうのです。
先生の説明が続きます。
でも、みんなちょっと難しそうな顔、少し疲れちゃった顔・・。
頭を使いすぎたかな?
どうすれば、電気を体にためられるのだろう?

ヤッタ〜!!おやつの時間だ!!

実験を開始して、1時間たちました。
休憩時間です!!
今日のおやつは「フルーツとマシュマロのチョコフォンデュ」と「手作りポップコーン」です。
バナナを切る人、切ったバナナとイチゴを盛り付ける人、ポップコーンがはじける様子を見守る人・・。
出来立てのポップコーンのおいしかったこと!!

再び、電気人間製造に挑戦!?

電気人間の実験が続きます。
電気が地面に逃げてしまわないように、発泡スチロールの上に立って、電気を体にためました。
さあ、電気はうまくたまっているのでしょうか?
指先と指先を合わせます・・。
ピリッ!ときました!!成功です。
電気人間の出来上がりです。
その後は、プラスの電気とマイナスの電気をそれぞれためた電気人間を作り、
その二人に蛍光灯を持たせたり、みんなで手をつなぎ電気が伝わるのを体験しました。

いよいよ電気でパンを焼く?

お待ちかねの「電気パン作り」です。
4つのグループに分かれていよいよクッキング!!
ホットケーキを作る要領で生地を作ります。
それを秘密兵器に流し込み焼きあがるのを待つだけ。
「焼きあがるまでケーキに触ってはいけないよ。」、「味見もだめだよ。」
先生から幾つか注意と、何故この装置でうまくケーキが焼けるのか、説明がありました。

焼きあがるまで自由時間と言われ、子供たちはみ〜んな二階へ行ってしまいましたが、
「5, 6分で焼きあがりますよ。」という先生の言葉に、あわてて子供たちが集合しました。
子供たちは自分のケーキがふくらんでいく様子をじ〜っと見つめては、他のグループのケーキの様子と見比べています。
あっという間にどんどんふくらむケーキに驚きです!
どのグループもおいしそうに焼きあがりました。
今日は二回目のおやつタイム。
大きく切り分けてみんな大きな口でおいしそうに食べていました。
その食欲には先生もびっくり?!

「仮説を立てて、実験。そして結果について考察する。」
という事に子供達は慣れていない様子でしたが、
目には見えない電気の流れを十分感じ、実験の様子を食い入るように見つめていました。
沢山の道具を持ち込んで、科学実験をしてくださった森先生、鈴木先生、本当にありがとうございました。
時間も限られ、学年も様々な子供達に「実験、たのしいなあ・・。」という気持ちが芽生えたのではないでしょうか・・。

(参加  子供9名、 スタッフ4名)