NPO法人 緑区子どもサポートセンター

  野草の天ぷらはできなかったけど
      森の生き物は頑張って生きてた


                                  (2011年4月3日)



3月11日に東北大震災があり、4月3日(土)の開催が心配されましたが、
春の訪れを感じられる時間は子どもの心を癒してくれることと思い予定通りおこなうことにしました。
前日までのポカポカ陽気が一気に変わり、当日は真冬のような寒さでした。
それでも、木の皮の中や枯草の下、石の下などには越冬した生き物がいて
森のなかで息づく命のたくましさを感じました。
「野草の天ぷら」を作るのがメインでしたが、
原発事故の影響で葉物野菜の出荷自粛が問題になっていたので自然観察のみとなりました。


今日の講師は東金高校の細川隆先生です。
自分で持ってきた虫めがねや先生から借りた虫めがねをもって森の中に入ります。
放射能のことを心配しているかなと思っていたけど、
「からすのえんどうは、天ぷらにするとおいしいんだって!!」
「シダはまずいらしいよ。」
と夢中になって採っていたり、みんな食べる気満々です。
そして、細川先生に聞くと何でも答えてくれるので、みんな
「せんせい!これな〜に?」「せんせい、これみつけたよ」
とどんどん先生に質問していました。


先生に教えていただいたことを少し紹介しますね。

カビ・・・
森の中にはカビがいっぱいあります。
森の中は枯葉でふかふかでしたが、
これをミミズが食べて土はどんどんよい栄養となり、
木や植物を育ててくれるそうです。
マイマイ・・・
かたつむりのからを見つけましたが左巻きなのがマイマイでとても珍しいようです。
右巻きなのがかたつむりです。

ハシリ蜘蛛・・・
ハシリ蜘蛛は巣を作らない。
ゴキブリ・・・
自然の中にゴキブリは50種ぐらいいるそうです。
家に出るゴキブリは3〜4種ぐらいです。
たんぽぽの葉っぱ・・・
イギリスではたんぽぽの葉っぱのことを「ダンディライオン」というそうです。
それはたんぽぽの葉っぱを半分に折ると、ライオンの歯のようにみえるからです。
たんぽぽの葉っぱはサラダにして食べられます。

よもぎ・・・
よもぎでヨモギ団子を作ろうとたくさんよもぎを集めました。
でも茎を切った時、絵の具のような黄色い汁が出るのはよもぎじゃありません。
ヨモギにとても似ているけどこれを食べると、お腹が痛くなります。気をつけてね!

どんぐり・・・
大きいどんぐりは割合おいしいけど小さいどんぐりはおいしくないものが多く、のどがヒリヒリすることがあります。


森の中の命のたくましさを感じた一日でした。